『やっぱりいつになっても席替えは青春のイベントですな。』
「なにそれ。アル親父くさいよ。」
ふふふ。しぃちゃんとアルは本当に仲がいいなぁ。
聞けば幼稚園からの腐れ縁なんだとか。
私がしぃちゃんとアルにはじめて会ったのは『お~い。次お前の番だぞ~。』
「あ、は~い。」
危ない危ない。変なこと思い出しちゃいそうだったよ。
いや、今はそれより席替えだよ。
ゴクっ…。
やっぱり緊張します。
私はクジ箱に手を入れた。
ガサガサ。
私の手が箱の中を往復する。
これだー!!
私が取り出した番号は17番。
うん。いい席であることを願おう。
そして私は番号の席に机を移動し始めた。

