ドタドタドタっ!!
あ、誰かお家にいるのかな?
すると全力で男の子が私たちのほうに向かって走ってきた。
『鈴ちゃん!!いらっしゃい。遊びにきてくれたんだね?嬉しいな。』
この子は時雨くんの弟の嵐くん。
まだ中3なのにしっかり者なんだよね。
尊敬しちゃいます。
『あ、ねぇ、鈴ちゃん。僕の部屋に美味しい外国のお菓子があるんだけどよってかない?』
「え!!本当!?食べた~い。」
私は甘いものが大好き。
だから嵐くんにご馳走になろうかな?
『だめに決まってんだろ。鈴は俺とのデートでここに来たんだ。』
え?
時雨くんがこんなこと言ってくれるなんて…。
『鈴ちゃんは食べたくない?お菓子。』
うっ。正直食べたい。けど私は時雨くんをとります!!
「また今度…ね?」
『ちぇ。』
嵐くんは私の予想外の答えにご立腹のようだ。
『じゃ、行くぞ鈴。』
「うん。」

