私は、教室に入ってすぐ昨日あったこと、別れると決めたことを華に話した。 「そんなことがあったのね…。」 『これでいいの。 これからは陸も迷惑しなくて済むと思うし…』 「ほんとにいいわけ? あんなに好きだったのに」 『……うん。』 「そう。 蘭が決めたことなら何も言わない。 だけど、後悔はしないようにしなさい。」 『え?』 「別れて後悔したって遅いんだからね」 そう言って私に優しく微笑んだ。