上機嫌な私はスキップしながら鼻歌なんかしちゃって。

武石くんが笑ってくれるのが
なんだか嬉しくて。



「き、汚臭っ!!」

「なんだよ、その汚臭って~。」


笑ってくれるなら
なんでもするよ??私。


「はい、ブラシね!!」

ありがとう。
って言いたかったけど
笑顔がかっこよすぎて
言葉が出なかった。


広いプールを2人で黙々ときれいにしていく。


最後のほうになったら
武石くんがホースで水を流し始めた。


「上野さんってさー」

いきなり話始めた武石くんに驚きながら
耳を向ける。


「彼氏とかいるの??」

……これって期待していいのかな??


「も、もちろんいないよ!!」