すれ違う恋の行方

『はぁ…』


トイレから出ると、鏡の前にはクラスメートのユキとカナエがいた。


「なぁにため息なんかついちゃってんの?美鈴らしくないじゃん」


そんなあたしに、笑いながら声をかけてくるユキたち。


『だってあのバカが…』
「バカって…春樹くん?」
『アイツ以外いないでしょ』
「そんなこと言うの美鈴だけだよ~」


と、ユキとカナエは目を合わせながら頷き合ってる。