すれ違う恋の行方

『……』
「美鈴?」
『何?』


途端に不機嫌になったあたしを見て、ミホが笑いながら聞いてくる。


「アンタ、顔に出過ぎ」
『だってムカつくんだもん!!』


あたしは春樹のほうを見ないで、黙々と作業をしていた。

アイツの顔見たら、ぶん殴りそう…。

それなのに


「美鈴~、俺を置いてくなよ」


と、性懲りもなくあたしのほうに来た春樹。


コイツ…
よくもいけしゃぁしゃぁと…


あたしはそんな春樹にさらに腹が立って


『死ね!バカッ!!』


と言い捨てると、一人トイレに向かった。