すれ違う恋の行方

徐々に近づいてくる春樹の顔。


あたしは反射的にギュッと目をつぶった。



「なぁんてな!!」


 ベチッ!!


『いたっ!!』



春樹はあたしの唇に触れることはせず
あたしのおでこをぺちっとデコピンをしただけだった。