すれ違う恋の行方

「……はぁ…」


春樹はそんなあたしに一つため息をつくと、同じように外のほうへ向きを変える。


『何そのため息』
「やっぱお前には敵わねぇなって」
『え?』
「なぁ…」


春樹はじっとあたしの顔を見た。



「また慰めてよ」