白崎はコクリと頷きながら口を開く。
「僕が勉強を教えている小学生の女の子はキャンディーをあげるとちゃんと宿題もするし、僕の話もきちんと聞くんです。」
「え、」
「なかなか勉強をしようとしないのでその子の母親に相談したところキャンディーをあげればいいと教わりました。」
つまり、あたしは小学生と同じレベル?
あたしもキャンディーでつられるとでも?
「明日はきちんと勉強してくださいね?テストまでそんなに日はないですから。」
では、と背を向ける白崎…
「あんたねぇ…」
今日、勉強できなかったのは白崎がさきに寝たからなのにさ…
あたしは手の平の上のキャンディーを見つめる。
「…白崎のせいじゃんか。」
そう言うあたしはきっと笑っているんだろう。

