「…僕は君をバカだとは思いません。」
は?何よいきなり…
あたしは白崎の一言に笑ってしまう。
いや、だって、ね?
「昨日は"君はバカですか?"って言ってたじゃない。」
「確かに。昨日の君はどこからどう見てもバカにしか見えませんでしたよ。」
真剣な顔で失礼なことを言わないでほしい。
いくらあたしでも、傷つくわよ?
「でも君はやればできる人間なんですよ。」
「へ、?」
「昨日、この範囲を一時間程度だけ勉強して君は応用問題に生かせるんですから。」
あたし、白崎に褒められてる?
「白崎、あたしを褒めてる?」
「いいえ。」
白崎は視線を本に戻してしまう。
なーんだ。
一瞬、褒めてくれてるのかと思ったのに。

