「おい、白崎」 そう呼ばれてあたしの横に立つ白崎。 チラッと視線を向けると白崎はクスッと笑った。 「また立花に勉強を教えてやってくれないか?」 メガネ姿の白崎は担任に視線を戻すと表情を崩さないで頷いた。 「構いませんよ。」 また始まった先生と白崎の契約。 始まりも確かこんな感じだった気がする。 あの時は、こんなガリ勉と勉強なんて嫌だって思ってたけど、白崎を知るたびその気持ちはなくなってた。