彼がメガネをはずしたら




「いいですから、とりあえず全ての問題に目を通して見てください。」



あたしは仕方なく、白崎の言うとおり、問題に目を通す。



…ん?



難しい数式が並ぶ中、明らかにおかしい数式…



「あんた、あたしをバカにしてるの?」



これ、足し算じゃん。



さすがに、足し算引き算かけ算わり算くらいはわかるわよ。



「君の悪い所は問題も見ずにすぐ諦めてしまうところです。」



「へ、」



「特に数学は公式を覚える、つまり解き方を知っていれば簡単に問題を解くことができます。君だって足し算の解き方をしっているから解くことができるのでしょう?」



白崎は表情を崩さないまま続ける。



「テストや模試ではまず全ての問題に目を通すことが必要です。簡単に言うと、自分が解ける問題を探すということです。」



「でも足し算なんてでないじゃん。」



「だから今から勉強するんです。ここにある数式を全て解けるようになれば次のテスト七割はとることができます。」



七割!!?



「赤点は30点、君が次のテストで七割とれば追試は避けられると思いますが。」