教授が言うように
私の仕事は実験で体を張ってる


それは常に危険と隣り合わせだけど
今まで身の危険を感じるような実験をしたこともないし、されたこともない



それは教授が安全性を必ず保証してくれるから

私も安心して身を委ねる事が出来るのだ



命に値段なんかつけらないが
三百万という金額は、安いかもしれないし高いかもしれない




それは人の価値観と実験内容で大きく変化する事だけど……


私にこの金額は見合わない


仕事は辛いしホントくだらない実験ばっかだけど

教授といろんな事が出来て恐怖より楽しみの方が強い


くだらない会話して

MIO飲みながらまったりして

時には中村さんをお風呂入れてあげて

教授のご飯作ってあげたり

経理のおばちゃんに一緒に頭下げたり

教授の慌てぶりに笑ったり

教授の無駄知識に笑ったり

教授の…、教授の……



「っ/////」



頭の中が教授でいっぱいになる


それだけで胸がキュンと熱くなって
仕事と言うより今は会いに行っているみたいな感覚に近い




ずっと一人の時間が長かったせいか


誰かと一緒にいる温かさを無意識に求めているのかも



それはきっと相手が
教授だから