実は昨日、バイトが終わった帰り自転車のタイヤがパンクして
そのまま海翔のお店に駆け込んだのだ


「つーかバイト週五だよな?時給いくらよ」



時給……はて?

言われてみれば時給いくらなのだろう……


つーかまた初給料もらってなくないっ!?



「ん~、私もよくわかんないんだよね。教授のさじ加減だから」

「教授?」


思わずポロリと出てしまった言葉に
海翔は不思議そうに頭を傾げた



「あっ!い、いや、教授、キョージュ……!キョージュレンジャーが好きな人なんだよ!タハハハハ」



半ば強引にこじつけた話に若干意味不明顔の海翔


無理矢理の笑顔でこの場をやりきれるか!?



「つーか……さ」





睨むような顔で私を見つめる海翔の視線が痛い!



やはり教授からのキョージュレンジャーはさすがにキツかったか……

と反省していると



「キョージュレンジャーネ申だべ」




こんのやろうっ!(・∀・)キャッホイ!

うまい具合に食いつきやがったなっ!!




高校生になっても少年の幼き心を忘れていない学校の問題児は

目をキラキラ輝かせながらキョージュレンジャーを熱く語っていた