「――世界征服を目論むとてもえぐつない悪徳集団です」

真顔で話す教授の横顔が決して冗談ではないと感じさせる


私はその言葉に思わずゴクリと生唾を飲んだ



「一般人を誘拐し、人体改造実験を繰り返しながら、自分達の野望の為なら犠牲を惜しまないという、最悪最低な人間達……と勝手に妄想してみました」


――みんな妄想かよ!

こっちは真面目に聞いてたのにっっ!



「要は、教授も詳しい実態を知らないんですね」


若干呆れ顔で溜め息混じりに話す私に

ハハハと苦笑いで教授が返した



「目を開けたようだな」




その時、カツンと足音と共に現れたガッカイダー


「私達をどうするつもりですか」


キッと睨むようにガッカイダーに食いつく教授



「改造人間となり共に世界を征服するために、俺の手となり足となるのだ!」


ガハハハと鼻につくあの高笑いをしながら私と教授を見下ろした



「そんなの絶対に嫌!まだまともに恋愛も楽しいこともしてないのに!」

「改造人間になればそんな面倒な欲望など感じることもない。ただ悪の手に染まることが次第に快感になるぞ」

「面倒な事じゃないです!セブンティーンの純粋で無垢な気持ちですっ!」