次の日は朝から天気が悪く曇り空だ
一日学校で気持ちが晴れない憂鬱な時間を過ごした私はそのまま研究室へ
――やっぱショックだったかも
教授のなかった事にして発言
それは思った以上に大ダメージだった
こんな子供じゃ、やっぱ相手にされないよね……
「こんにちは……」
部屋に入った私をデスクワークをしていた教授が気づく
「元気ないですね、一号」
「そんな事無いです…」
どこか覇気のない私に教授が近寄ってきた
「あ!」
肩を落とす私に何かピンときた教授
「昨日屋台で品切れしたはんぺん食べれなかったから、ショックなんでしょう?」
「そんな訳ないじゃないですかっ!」
ハハハと笑って話す教授に私は若干キレ気味で言った
――ホント、鈍感も甚だし過ぎるし!
フンと拗ねたように口を尖らせて教授に背を向けた瞬間――
「……拗ねてるんですか?」
フワッと背後から抱きしめられる感覚
耳元からあの甘いハスキーボイスが聞こえてきて
私の小さな体は教授の腕の中にスッポリと隠れてしまう
「きょっきょっ!/////」
