数時間後、住むアパートに前に横付けされた赤い旧車のミニクーパー
「これで全部ですね」
「すみません、助かりました」
部屋にゴソッと置かれたのは
ドラッグストアーのビニール袋に入った食料品や飲料
欲しかった熱さまシートも買えた
「まさかあんな場所に座り込んでるとは。見逃しそうでした」
そう言って私を背にして、冷蔵庫に買った物を詰め込んでくれているのは教授だ
「でも…、何であんな場所に?」
ひとまず私が先に寝間着に着替え、そのあと教授を家に
脱いだ制服をハンガーにかけながら私が言うと
教授は冷蔵庫の扉をパタンと閉めて振り向いた
「私が無理をさせたから、一号が体調崩してしまったのではないかと。この前のカレーは飲み物なのか実験がいけなかったのでしょうか……」
――そっちの心配ですかい、ダンナ
そりゃレトルトのカレーをどれだけ飲めるか実験させられた日にゃ
当分カレーは食べたくなくなりましたがね!
「くっ・・!」
更に頭が痛くなるような中身のないやり取りに
グラッと立ちくらみが私を襲った
