ヘークシュン!

さっきから止まらないくしゃみ



寒さ厳しい一月の北風は私の体力を簡単に奪っていく



「ううう……、寒い」


思わず



((((゜д゜;))))ガクガクブルブル



と全身が震えるぐらい悪寒がハンパない


――薬…、まだあったかな……



学校の帰り道、私は少しでも体温温存の為に首にマフラー

耳には由香里から借りた耳当て

スカートの下には学校仕様のジャージ


手は海翔の手袋(単なる軍手だが)をさらに自分の手袋の上からはめて
身を肩を縮こませながら帰宅していた



瞼も重くなってきて

思考回路も危うくなってきた



――あぁ……、ポカリと熱さまシートと、あ、お粥も欲しいなぁ……



と思ってもドラッグストアーに行ける気力もない



朝は何とか歩ける力があったが

夕方頃になると体力低下が激しくなってきた感じがする



――海翔に電話して買ってきてもらおうかな……


私は道の真ん中で足を止め
その場で頼みの綱である海翔に連絡をとった


プルルルルッ!



「どこ、ほっつき歩いてんのよぉ……。使えないなぁっ!」