豊か妄想劇場から一変
教授の呼ばれる声で私は体をびくつかせて再び現実へと戻ってきた
「何が眼鏡にペンキ何ですか?」
若干呆れ口調で私に見つめる教授
「あ、何でも無いです」
ハハハと苦笑いして私は何とかその場しのぎをした
「で、初詣ですか?ん~…今年はまだだし、行く予定もありませんが、それが何か?」
「だったら話が早い」
私の言葉に教授は眼鏡を指で押し上げた
「よっ、よっよっ////」
教授は突然バツが悪そうに目線を私から逸らし、俯いたまま顔を赤くしてどもり始めた
「??」
何がなんだかさっぱり分からない私は
頭を傾げしばしその様子を見守ってみる
「よけ、良ければ、その…一緒に、はつっはつっ、はつっっ///!!」
――はつっ……?
教授がなかなか言えない言葉を
私なりに解読した結果
もしかして!
はっ初ーーー詣一緒に行きませんか的なぁぁぁあああ////!?
それは小さな六畳の部屋で
男女が耳を赤くして赤面するどこか初々しい光景だった
