「って何で朝から教授とスパイごっこしないといけないんですか!」
管理人さんから年始めに貰った
可愛い龍のイラストが直筆で描かれた新品の湯のみをテーブルに出す私
「いや、一号が勝手にスパイ映画ごっこをノリで始めたんじゃ…」
「はいはい、私の軽いノリでしたっ////すみません!」
真顔で教授に返され
自分のアホさ加減に一瞬で恥ずかしくなり思わず赤面してしまう
「つーかさ、影に隠れて私の行動を観察していた教授が悪いんじゃなくて!?初めから隠れてないで声をかければよかったじゃん!」
ブツブツと聞こえるか消えないか小さな声で
部屋の隅で愚痴る私を知ってか知らずか
教授は眼鏡を中指の腹で押し上げながら、私の部屋を見渡した
「しかし…きったない部屋ですね」
「ほっといてください!!///」
見たままの事をあからさまにそしてストレートに言われると
怒りどころか恥ずかしくなってくる
