そして夜空の下で

しかも大通りの歩道で


はたまたたくさんの人間が行き交う中、突然意味不明のどあげが始まった


ワーッショイ!
ワーッショイ!


「いやっ、ちょっと恥ずかしいので止めてください!!」


空中を何度も飛ぶ私が赤面した状態でそう叫んでも

マスターや教授をはじめとして人間は
一向に止めようとしない



ワーッショイ!
ワーッショイ!!



周りの人間は唖然とその光景を眺めるだけ


中には物珍しそうに携帯で写真を撮りブログアップ



最悪なのはツイッターで“どあげナウ”と呟く始末





ワーッショイ!ワーッショイ!!…


――もうどうにでもなれ~~!





ワーッショイ!ワーッショイ!……―――










……閑静な住宅街に
私の住むアパートがある



「大丈夫ですか?一号。まだ吐きそうですか?」

「三十分も寒い中どあげされたら、桃スペが逆流するに決まってるじゃないですか」



真っ青になった私を教授が優しく背中をさすってくれる



自宅まで送ってくれるのは有り難いが

まさかその道中であんな事になるとは……



秋葉繭

一生の不覚!