「あ、すみません!失礼しますっ///」



私は教授を追いかけるために、翔に一言残しバタバタと走り去る



そんな後ろ姿を考え深く眺める翔




「…ふーん。なるほどね」




ニヤリと口端を上げて笑うその姿は
何処か怪しく見えた








「…いいですよ。どーせ俺なんか。ふんだ。一号なんて、ふーんだっ!」




自宅の広い裏庭にある葉っぱをプチプチ一枚ずつむしりながら
ブツブツと独り言を呟く教授




「教授!」




そんな姿を見つけた私は、慌てて近寄る





「…」



ーーつか、めっちゃ睨まれてるんですけど?




ジロリとゆっくり振り返った教授は

座った視線でムッとしながら睨みつけている





「な、何怒ってるんですか」

「怒ってなんかいません。いいや、断じて拗ねているわけではありません」





って自分で拗ねてるって言っちゃったよ、この人!