シュウ教授の怪しい研究室

「だ大丈夫ですから///」


ハハハと笑って自ら立ち上がった私は
何事もなかったように教授に背を向ける


「……」




またへんなところで意識してしまった私を
教授は不審げに見つめていた










「ヒハー、たまらんですよぉお////」



仕事が終わったその夜


買ったBL本が気になって仕方ない私は
そのまま公園に寄り、ベンチに座って一人興奮していた




「中古ながらこの内容と絵には目を見張るものがありますな……///」

勉強になりますと教授の口癖を真似しながらフフフとにやり顔で三度読み返す……




「ほほう、新しいボーイズラブの書籍をブックオッフで380円で購入ですか。教授と生徒という禁断の関係ながらも愛し合ってしまうと……。何だか他人ごとには思えない内容です」

「――ぎゃぁぁぁあああ!!」



ベンチ裏の背後にある草むらから突然ガサッ!と上半身が飛び出し現れたのは

頭に葉っぱや木の枝、毛虫が乗っかったままのニヤリ顔をした教授だ



「なっなっなっなんだぁ!?////」



驚愕してベンチから転がり落ちた私の手には
偶然にも全く同じ状況が描写された本のページが開いている