「つーか別に海翔にさ、グチグチ言われる必要なくない!?////」



春の南風が吹く屋上



お昼休みになり私と由香里は気ままに時間を過ごしていた


「つーか、その教授って人さ、ぶっちゃけ繭の事好きじゃね?」

――ブシャァアア!!



由香里の一言で長方形の紙パックジュースを持つ手が一瞬にして力が入り

ストローから勢いよくミルクティーが吹き出した



「なななな何ぃい!?/////」

「だって明らかに気があるっぽくね?」


真っ赤になる私とは裏腹に

由香里は無表情のままさらりと言った



「つーか、そのバイトって体使った相当ヤバい仕事なんじゃないのっ?」



Σ( ̄□ ̄)ギクゥゥウ!



由香里には教授と、その人間の下働いているということしか話していないので

実験仕事の大まかな内容は知らないままだ



いや、教授が内密にって言うもんだから……



「体使った!?////」

「ホラ、繭が好きなBL本みたいな事とかさぁ……」


ニヤリと怪しい笑みを浮かべて私の顔色を伺う由香里に

私はしどろもどろになるだけだった