「ただいま〜!」
ん?!
下の階で声がした。
「あ、母さん帰ってきちゃった。」
永瀬くんはあたしに腕枕をしてくれた。
ベッドの中で、さっきまでの余韻に浸っていたのだ。
「え?!お母様っ?!!ご挨拶しなきゃっ!!」
「え、おいおいっ!!」
勢いよくベッドを飛び出したのは、よかったのだが、彼に呼び止められた。
「な、なんですか?」
パシャ。
振り返った瞬間、携帯のカメラのシャッター音が鳴る。
「真っ裸のまんまだけど(笑)ってか、これ待ち受けにしよっかなぁ♪」
ニヤニヤしながら、携帯の画面を見る彼。
「ダメです〜〜〜〜!!そんじゃ、あたしだって!」
パシャ。
彼の真っ裸を撮る。
「バカ!(笑)ダメなとこ写ってんだろ、それ(笑)」
そんな感じで、裸のまま二人でキャッキャッしていたら……
「…陸、いるの〜?」
お母様の声がして……
ガチャ。と、ドアが開いた。
ーーー…人様の御宅で、粗相を犯してしまいましたとさ。
...END♪

