「…見たい…の?」
「はい!是非!」
「……でも、多分莉子には刺激強いし、ドン引きすると思うけど。」
「いえ、是非参考にさせてください!無知のままでは、あたしこれから永瀬くんとお付き合いしていく中で、ダメだと思うんです!」
「…マジ?マジで見んの?」
そうして、あたしは彼とそのDVDを見た。
15分程度だったけど、とても中身の濃い内容だった。
「…女とDVD見たの初めて…(笑)……莉子?」
真っ暗のテレビをまだボーゼンと見ていた。
永瀬くんが言う通り、あたしには刺激が強かったかもしれない。
でも……あたしが永瀬くんに触れたいと感じることや、もっとと求めてしまうのは、こういうことなんだろう。
「…莉子?どうだった?したくなった?」
ベッドの上でソファのように座るあたしと永瀬くん。
ぼーっとしてるあたしの顔を、彼は覗き込む。
「……はい、したいです。」
「…へ?マジ?引いてねぇの?」
あたしの返事に、彼はとても驚いているようだ。
「あんなことするんだぞ?いや、あれよりはもうちょい優しくするけど…。」
「はい、してください。あたし……永瀬くんとなら、ああいうことしたいです。また…でも死にそうになるかもしれないけど……。」
そう言うと、彼はあたしの頭をそっと撫でる。
その手を頬に移して、両手で頬を引き寄せると、
おでことおでこをくっつけて、彼が言う。
「……そん時は、一緒に死ぬか(笑)」
そう言って彼はあたしをベッドの上に押し倒した。
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