初恋は夢の中

― どのくらい、寝ただろう ―



私は、起き上がる。


すると、人の気配…


私は、恐る恐る後ろを振り返った。


「ダレ?」


ソコには、誰もいなかった…。


今度は、2階から
ミシッ… ミシッ…
と歩く音がした。



恐怖で、汗が吹き出す…


外は炎天下で、室内はエアコンが寒いくらい効いているのに…



汗は、滴り落ちてきた。



私の頭の中は、ぐるぐると色々なコトが駆け巡る…



泥棒…?


なら、白昼堂々と私が居るのに、入るだろうか…。



またあの、合コンの男?


そうしたら、私が寝ているトコロを襲うはず…。



一体、ダレ?



危険だと分かってても、
怖いもの見たさが勝ち、私は静かに階段を上がった。