初恋は夢の中

― 桃子の結婚式、当日 ―


先生は、スーツ。

私はシックなワンピースに、先生が買ってくれたアクセサリーを付けた。



「先生、どう?」
私は、モデルの様にポーズをした。

「あぁ…、綺麗だよ。」

「ホント!良かった!髪も、アップにしてみたんだぁ!」

「あぁ。良く似合っているよ!」


嬉しい!と、言って先生に抱き付いた。


先生は、小さい子をあやす様に、
さぁ、もうこんな時間だから出掛けよう、と私を速した。





式場には、もう人だかりが出来ていた。