「美和子。ゴメンナ…。」
仲良くキッチンに立つ、誠一さんと桃子を見てた私に、先生がまた謝った。


私は、先生と一緒に居れるのが、幸せだからいいんだもん!
と先生の腕に、自分の腕を絡めた。



「こんな歳の離れた、俺でイイのか?」

「私は、先生じゃないとダメなの。」

「そうか…。じゃ、俺と一緒になるか?」

「…… うん。」


タイミング良く桃子が、ケーキを持って現れた。

「今の、プロポーズ?ねぇ、プロポーズでしょう?」


先生は照れて、
まぁ…そうだな…
と言って、頭を掻いた。

「美和子!おめでとう!」

「あ、ありがとう…」

「私、幸せ!だって、プロポーズの証人になったんだもん!」
桃子は、跳び跳ねて喜んだ。



先生と私は、照れて俯いた。



桃子の後ろで誠一さんは、どうしたらイイのか困り果てていた…

そして、心の中で呟いた。

… 桃子よ、早く寝てくれぇ…と…