今年の夏は、いつになく気温が高く過ごしずらい…



両親の通夜やお葬式は、あっという間に終わり、気付けば初七日も過ぎていた。


あの日以来、私は泣かなくなった。



友達も、校長先生も、担任の先生も、親戚もみんな心配して私の家を訪ねてくれる。


しかし、居心地悪そうに私の顔を見たら、すぐに帰って行った。


親戚の叔母さんは、
「一緒に住んでもいいのよ。」
と言ってくれたが、暫く一人で頑張ってみると言って断った。



お葬式以来、先生は来てはくれない…


… 会いたい …
… 先生に 会いたいよぉ …

… せん せい …



涙が知らず知らず、溢れ出す…



生温い風が頬を撫で、涙を乾かすのに、次々と涙は溢れ乾く暇もない…



誰も居ない家…。
この家って、こんなに広かったんだ…


そう思ったら、また視野がボヤけた…


私の涙は、いつ枯れるんだろう…


一生分泣かないと、涙は出なくなるのかな…



なら、涙が出なくなるまで泣いてやるぅ…



『先生…。』
と…、私は呟いた…