初恋は夢の中

真理と夏香が…

半ば強引に、押し倒されていた。


「真理っ！夏香っ！」
私は叫んで、駆け寄った。



するとクールな吉田が、
「まぁまぁ！美和ちゃ～ん。一緒に飲もぉ～よぉ～。」
と肩を強く掴まれ、強引にカクテルを飲まされた。


桃子を見ると、同じ様に安部に抱き付かれ身動きが取れずに、涙を浮かべていた。



『先生…、早く来て…』
心の中で祈った。


馴れないお酒に、意識が朦朧としてきた…


抵抗も虚しく、ほぼされるがままの状態だった…。


「なに… これ？」
私は、涙を流した。

吉田が私の上に、押し掛かる。

「好きだ。一目惚れした…。」
そして、何度も何度も私に、言い寄った。

「あんたなんか、嫌い！好きじゃない！」
私は吉田を、睨んだ。

「なんだとぉ～。俺が好きなんだから、有り難く思えっ！」
と、頬を叩かれた。


私は、悔しかった…。

泣くもんか！
泣くもんか！

何度も言い聞かせ、涙を堪えた。
でも恐怖で、涙が止まらなかった。


「せんっせいぃ～！助けてっ！！」


私は、力一杯叫んだ。