―― 長い 長い 夢だった ――



過去の私達なのか…

未来の私達なのか…


私には、どちらも大切な宝物…



過去があるから、今の私達がある…

過去があるから、私達は出逢えたのだ…





「美和子…。さっ、起きない。」

「夢の中の先生は、優しかった…」
目を瞑りながら、囁いた…

「今は?」

「んー…。」
私は、ちょっと考えたフリをする。

「今も、優しいだろう?」
先生は拗ねた顔で、私の顔を見た。

「たぶん…。でも、夢の中の先生は、もっと優しくてカッコ良かった…ような気がする…」

コラッ!
優しく押し倒す。

キャッ!
押し倒された私は、先生を見つめた。


…… 先生は、いつも優しいよ ……



何度も、何度も、キスを交わした…