初恋は夢の中

―― お盆 ――



私達は、先生の実家に行く前に、美加子のお墓と私の両親のお墓のお参りをした。


それから、先生の実家へ出発したので、時刻はもう、お昼近くになっていた。



私は先生に、実家に着く頃はもう夜になっちゃうかな…。と、聞いた。


先生は時計を見て、そうだな。途中で家に連絡しておいた方がいいな…と言った。





段々街から外れ、緑が多くなってきた。

ぼんやり、外の景色を見ていた私は、
―先生の実家って、結構遠いんだなぁ…―

と、今頃気付く…




おんなじ景色が、限りなく果てしなく続く…

山、山、山、山、山…

緑、緑、緑、緑、緑…

そして、西陽が心地好い…


自然に、目蓋が…