初恋は夢の中

「そろそろ、行こうか?」

先生が立ち上がる。


私も、うん、と頷き立ち上がった。





お墓を後にし、私達は家路に帰る。


終始無言だった私達は、目の前の夕陽を見つめながら歩いた…



そんな中、私は思い立った様に、先生に話した。


「ねぇ…、先生? 毎月28日に、お参りに行きたいんだけど…イイ? 先生も、時間が合ったら一緒に…。」


「あぁ…。そうだな。美和子さえ、良ければ。」



私は、勿論!!と言って、先生と手を繋ぎ歩いた…。