初恋は夢の中

涙は、溢れては落ち、また、溢れては落ちて逝った…



「先生…?」

「んん?」

「美加子さんの、命日はいつ?」


先生は、7月28日と答えた。


私は、カレンダーを見る。


ちょうど、命日は明日だった。


先生に、美加子さんのお墓参りに行きたいから、明日の仕事は何とかならないかと、お願いした。


急遽だった為、休めないが早目に学校へ行き仕事を片付け、午後に帰れる様に段取りをすることに決まった。






その夜、私達は互いを抱き締め合い、鼓動を感じながら眠りについた…



その日から、先生は涙を見せるコトはなかった…