美加子が、思い出したように言った。
『あっ、そうそう。先生ね、怒るとめちゃめちゃ恐いんだからぁ!と、言って笑った。リビングにある、サボテンあるでしょ?』
私は、うんと頷いた。
『私がこの家に、来る前から在ったんだ。先生、いっつも大切そうにしてて…。なんか、ソレが嫌で一度、捨てちゃったんだ。他の女に貰ったんだろうって、勝手に焼きもち妬いて。今思えば、まだまだ子供だったんだね…。』
「それで、先生は?」
『粉々の鉢を見たとたん、先生が始めて恐い顔で怒ったの…。あ~、今思い出してもあの時の先生は、別人みたいに恐かったなぁ…。どんな理由であれ、弱いモノにこういうコトをしたら、ダメって…。滅多なコトで、怒る先生じゃないんだけどね…。その時だけかな、怒られたのは…?今も、後悔してるんだ…。先生、許してくれたかな…。』
「美加子さん…」
『そろそろ、時間だ…。美和子と、話せて良かったよ!さよなら…。』
「私も、会えて良かった…。さよなら…」
私達は、抱き合った…
お互いが、感じなくなるまで…
『あっ、そうそう。先生ね、怒るとめちゃめちゃ恐いんだからぁ!と、言って笑った。リビングにある、サボテンあるでしょ?』
私は、うんと頷いた。
『私がこの家に、来る前から在ったんだ。先生、いっつも大切そうにしてて…。なんか、ソレが嫌で一度、捨てちゃったんだ。他の女に貰ったんだろうって、勝手に焼きもち妬いて。今思えば、まだまだ子供だったんだね…。』
「それで、先生は?」
『粉々の鉢を見たとたん、先生が始めて恐い顔で怒ったの…。あ~、今思い出してもあの時の先生は、別人みたいに恐かったなぁ…。どんな理由であれ、弱いモノにこういうコトをしたら、ダメって…。滅多なコトで、怒る先生じゃないんだけどね…。その時だけかな、怒られたのは…?今も、後悔してるんだ…。先生、許してくれたかな…。』
「美加子さん…」
『そろそろ、時間だ…。美和子と、話せて良かったよ!さよなら…。』
「私も、会えて良かった…。さよなら…」
私達は、抱き合った…
お互いが、感じなくなるまで…


