恋愛フラグ

いや、ちがいます。にぶくないですよ。分かります。
分かりますよ。

お兄さんがさりげなく好意を表明してくださったのは分かってます。

ただ、ちょっとびっくりしまして。


まさか、こんな展開になろうとは想像したこともなかったから。

突然、顔がバカみたいに熱くなった。

うわ、なんだこれ、恥ずかしい。

めちゃくちゃ恥ずかしい。


耳まで動悸がするくらい熱くなり、鏡に映った私はみっともないくらい赤面していた。

それを見て、お兄さんははじめて優しい笑顔になる。


「あー、長かった」


お兄さんは安堵したように、天井を仰いだ。


「恋愛フラグがマイナススタートの女の子に意識してもらうのは大変です」


お兄さん、
それは、
すでに告白だと思うんです。

私の赤面は収まらない。

この人、私を赤面死させるつもりだろうか。


「さて、ゆっくりそういう話をしましょうか」


本日最高の笑顔で、お兄さんは私を見つめた。





「何せ、久々に来てくれたんですから。久々、に。ね」