「あたしね、病気なの。」

「え?」

萌は目を見開く。

「真奈美が…病気?」

「うん。あまり生活に支障はないんだけど時々ひどくなって…」

「じゃ、入学んときもそのせいで…」

「萌は…病気の子とか嫌だった?」

ちょっと不安になったあたしは、萌にたずねた。

「ううん!!…大事なこと話してくれて嬉しい。」

え… 萌は嫌じゃないんだ。
すごく嬉しい。

「も…え…。ありがとぉ〜」

涙が出そうだった。



あたしが体のことを打ち明けた日からも、萌は今までと変わらない態度で接してくれた。
むしろ、よけい明るくなった。

もちろん、病気ってことをまわりに言ったりなんかもしなかった。

そんなあたし達はすぐに親友になった。