俺のまわりバカばっか。


友達は分かってくれないので

結局、飯山くんの顔を知らない

師匠に恋花を持ちかけた。


「そうか〜。

ゆうも恋するお年頃か〜」


「そうそう!

飯山くん

ちょーかっこいいんだぁ〜」


“好き”とか“かっこいい”とか

女の子っぽいこと友達の前じゃ言えなかった。

(友達には「飯山くんってワイルド」

ってことしか言ってなかった)