「そのおかげで私、 めっちゃ強いよ? 小5になって 今んところ負けなし!」 「マジか!ゆうは やっぱり素質があるな〜!」 ガシガシと大きな手で 師匠はなでてくれた。 私は道場で忙しい父親の代わり役の その師匠のことが好きだった。 強い私はこのままで充分。 そう思っていた。 でも、やっぱり気持ちって 日々、変化するものだ。