俺のまわりバカばっか。



「好きです…っ」



想いが言葉になって出てきた。

"好き"という言葉が

こんなに弾けている言葉だとは思わなかった。


ずっと"なんで?"と思っていたことなのに

今は聞けなかった。



「ありがとう」


素直に言った。


涙目の杉並は「ううん」と首を振った。