俺が書いた原稿から目を上げ 轟木が言った。 「思ったんだけどさ。 これケータイ小説の大賞でも狙えば?」 ケータイ小説の大賞?? 「そんなのあるのかよ」 「ああ、大賞に選ばれて 書籍化するアマチュア作家も少なくはない。 今、登録してるケータイ小説サイトってあるか?」 「ああ、一応」 俺はケータイのブックマークから ケータイ小説サイトを探し出す。