「杉並って家 こっちなの?」 「あ、はい…」 「もしかして中学校 一緒だった?」 杉並は顔を上げて 訴えるように頷いた。 …気づかなかった。 俺って、そんなに まわりを見ていなかったっけ…? そんなはずはなかったのに。