ある夜。

ハイドは、いつものように
大学内の目立たない小さな庭に来ていた。

「おいで。今日はミルク持ってきたよ。」

小さな猫が、木の影から姿を現した。

ハイドは、猫を傷つけないように注意しながら

持ってきたミルクを皿に注ぎ、差し出した。