子猫は嬉しそうに鳴き、ミルクを飲んだ。

ハイドはかがんで、愛しそうに見つめた。

そして飲み干すと、子猫はハイドの足にすりよってきた。

「お前は、僕のこと怖がらないんだね。嘲らないんだね」

自分のことを好いてくれるのは、きっとこの猫だけなんだな。

ハイドはそう思ったが、それでも嬉しかった。






「何してるのっ?」

ハイドはびっくりして振り向いた。