美味しいプライド

キャバ嬢が大嫌いか・・・。
どんだけテンパってんだよこいつ。
あたしが六本木でバイトしてたこと、知らないわけでもないだろーに。
どうしたもんかな?と、由美はいい加減長くなった画面をスクロールしながら考
えた
予定なら、ある。
最近仲良くなったと年下のサッカー選手と岩盤浴に行く約束をしていたのだ。
それに最近正直かなえが煩わしかったし、今回は適当に慰めて断ろう。
別に死にゃあしないだろうし、本当にしんどかったらかなえにベタボレの大学生、良治でも呼び出せばすぐに飛んでくるだろう。
悪いけど用事があるんだ、って書き込もうとしてキーボードに手をかけて、ふと気がついた。
由美の心から、かなえに対する煩わしさがきれいにポッカリ、抜け落ちていた。
由美はあまりに唐突な心境の変化にしばし呆然とし、それから苦笑いを漏らした。
女ってほんと、ゲンキンだ。