「ねえ、明日はどうする?」 自らも、ワインのペリエ割を手にしているケイゴに、あたしは訊ねた。 「うーん……」 ケイゴは、テーブルの上のノートパソコンに目をやる。 あたしは、それを見逃さない。 「忙しい、かな……、仕事」 「……ごめんな」 「ううん」 あたしの肩に、ケイゴの腕がまわされる。 「いまだけはさ、こうしてゆっくりしたい」 「最近、大忙しだもんね」 「マリとこうしてると、癒されるよ、ホント」 すぐ近くに、あたしはケイゴの体温を感じた。 顔を向けると、そこには、ケイゴの唇。