*** モワモワと湧き立つ湯気。 ぼやける視界。 熱めのシャワー。 泡だてたボディーソープは、まるでホイップクリームのよう。 たっぷりとした湿気を孕むその密室で、あたしは、ヒミツを洗い流す。 時計は0時をまわり。 日付はとっくに変わっている。 金曜日の夜。 きっと、ケイゴはいまごろ、あたしのためにキッチンに立っている。