「と、いう訳だから神谷。百合は帰らすよ。」

「なんだそれ?北山なんかあんのか?」

怪訝そうに私とみいちゃんを見つめる神谷君。そんな目で見ないでっ!!


「百合はデートがあんのよ!デート!」

「デート!?はっ北山がか?」
「うっ・・・みいちゃん!」


神谷君が信じられないという風に見てるよー。みいちゃんの馬鹿っ!


「ほれ神谷。さっさと仕事やるよっ」

「うっぜ。命令すんなや。」

「はいはい。百合!楽しんできなよ~」


「うんっ神谷君ごめんね。あとみいちゃん!ありがとう!」



ニヤニヤ笑うみいちゃんと何故か不機嫌な神谷君を尻目に私は急いで教室を出た。