那智とは一年の入学式で初めて話した

張り出された教室に行くと 桜並木にいた 横顔の君を見つけた

すごい偶然…


トクトクと心地良く心臓が波打つ

あたしの視線に気付き 君は振り向いた

あ…正面初めて見た


『何かついてる?』

首をちょこっと傾げて笑った

『あ!いえ!
ちょっと見とれて!』

えっ!何言ってんのあたし!

「ごめ『あっは☆そうなの?名前何てゆーの?
俺那智!伊藤那智!』


謝りかけたあたしの言葉は那智の優しい声に掻き消された